〔写真:ガラス玉を使ったアイヌの首飾り〕
12月になると函館の港に浮かぶ巨大なクリスマスツリー。1998年以来、姉妹都市であるカナダのハリファクスから毎年贈られてくるもみの木が、「はこだてクリスマスファンタジー」の会場を彩ってきた。
〔写真:ガラス玉を使ったアイヌの首飾り〕
ところが、2020年と21年は新型コロナウイルスのためにこのカナダからのプレゼントは見送られ、代わりに北海道産の巨木がツリーに使われたそうだ。「はこだてクリスマスファンタジー」の期間中に行われるステージでのイベントや、バラエティーに富んだあったかいスープバーが並ぶ屋台もコロナのため中止されたという。
〔写真:ガラス玉を使ったアイヌの首飾り〕
今年はぜひ、以前と変わらぬ形で「はこだてクリスマスファンタジー」が開催されてほしいと思う。そしてカナダから来たもみの木を見てみたいと思う。僕が過去に函館を訪れたのは、いずれもクリスマスの時期ではなかった。だから今年3月に函館を訪れた際には、赤レンガ倉庫を背に、「ああ、この辺りにツリーが浮かべられるのだな」と想像してみるしかできなかった。
〔写真:ガラス玉を使ったアイヌの首飾り〕
僕も機会があればクリスマスの函館を訪れてみたいと思うし、みなさんもぜひ、函館の旅を検討してみてほしい。人は旅することでいくらかのお金を動かしながら「おいしい、楽しい、きれい」を経験し、幸せを広げていくのだろうと思う。
〔写真:ガラス玉を使ったアイヌの首飾り〕
そして、コロナという災厄を経験したからこそ、旅する人はその土地の歴史や営みに少しだけ目を向け、その土地とのツナガリを感じてほしいし、地元の人も旅人にとって忘れられない場所になるような観光を目指してほしい。函館ではハリファクスとのツナガリだけでなく、北海道と本州、日本とイギリスなど世界各国、そして北太平洋地域での広いツナガリを感じることができた。ツナガリ旅はまだまだ続くのだ。
⇒〔続きを読む〕第13回 「北限」ということ
しあわせ写真
-
「はこだてクリスマスファンタジー」
カナダ・ハリファクスから贈られるもみの木のクリスマスツリー。2022年は以前と同じように、ハリファクスからもみの木が贈られ、なんの制限のない中で「はこだてクリスマスファンタジー」が開催されてほしい。