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「アンの島」がかなり好きだ・その3

プリンス・エドワード島

つい先日、facebookでなつかしいレストランの投稿を見つけ、思わず「世界一好きなレストラン」とつぶやきつつシェアしてしまった。そしてたくさん「いいね」をいただいたので、やはりこのネタを書かなくてはならないだろう。そもそも、僕が世界のレストランを知り尽くしているはずもない(と言うか、ほとんど知らない)のだが、とにかくシーフード好きの僕にとって、ここはもう一度、必ず行きたい店なのだ。プリンス・エドワード島のシャーロットタウンにある「Water Prince Corner Shop」がそれ。Water通りとPrince通りが交差するCornerにあるという分かりやすい名前のシーフードレストラン。店の前にある逆さのゴム長靴が目印だ。

レストランと書いたけれど、どちらかと言うと大衆食堂みたいな雰囲気だ。気を使わないというか、ざっくばらんというか、とにかくガツガツお腹いっぱい絶品のシーフードが食べられるお店なのだ。プリンス・エドワード島は「赤毛のアン」の島という印象が強いけれど、僕が言いたいのは、アンのファンだけに独占させるにはあまりにもったいない、ファンの人もそうでない人もぜひ行ってほしい島だということだ。

「Water Prince Corner Shop」では何でもドサッと出てくるのがいいオイスターもそうだし、こちらではマッスル(mussel)と呼ぶムール貝とかこれなんてデカいボールにドサドサッと、これでもかという感じで盛られてくる。もちろん真っ赤に茹で上げられたロブスターは外せない。トロトロの溶かしバターをたっぷりつけて、日本では考えられないサイズの、そしてプリップリの身を頬張るのだ。

そして、僕がたぶん「最後の晩餐」の候補に入れるであろう料理がシーフードチャウダーだ。クラムチャウダーとは違っていろいろなシーフードがゴロゴロ入っていて、さらに島特産のポテトが溶け込んでいるからドッシリ濃厚。チャウダー(chowder)とは鍋料理とか煮込みということだと思うけれど、北米の東海岸で生まれた漁師料理だと聞いている。僕はアメリカとカナダ、移民の国でどうやってチャウダー(chowder)が成立したのかや、カナダ国内のさまざまな種類のチャウダーを取材し、「チャウダーとは何か」を突き詰めたいと考えている。そのためにはやっぱり、カナダに行かなくてはならないのだが、さて、今はまだ我慢の時なのだ。

ムラカミ・ハウスの話

 

しあわせ写真

PEIではシーフードを食べたい

プリンス・エドワード島は言うまでもなく、「赤毛のアン」の島だ。しかし、繰り返し僕が言っているのは、アンのファンだけの島にしてしまうのはもったいなさすぎる、ということ。ロブスターをはじめとするシーフードを食べるのを目的に訪れてもいいぐらい、この島の「食」は豊かなのだ。