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「アンの島」がかなり好きだ

プリンスエドワード島

カナダの中でも、僕はかなりプリンスエドワード島を気に入っている。あの「赤毛のアン=Anne of Green Gables」の舞台となったカナダ東端の小さな島だ。だから是非もう1度行きたいと思っているし、このブログでも書きたいことがたくさんあるのだが、まずは「赤毛のアン」ではなく、どうしても島特産のポテトの話をしたい。なぜなら、僕が愛するプリンスエドワード島をめぐってちょっと心配なことが起きているのだ。

プリンスエドワード島=Prince Edward Islandは「PEI(ピー・イー・アイ)」の愛称で呼ばれ、日本でのイメージは「赤毛のアン」一色で塗りつぶされていると言ってもいい。しかしこの島には他にもたくさんの魅力や特色があって、その代表例の1つがポテトなのだ。PEIポテトはカナダの国内消費の約3割を占めているそうだ。こんなちっぽけな島が広いカナダのポテト消費の根幹を支えている。だから島を訪れると、このPEIポテトの大きな袋をあちこちで目にすることになるのだ。

僕は新鮮なPEIポテトのフライドポテトだけでなく、この愛らしい袋もけっこう好きなのだ。だから写真のようなマグネットとか、PEI特有の赤い土で染めたポテトそのもののマグネットを自分のお土産として買って帰り、2個とも会社のデスクに今もはり付けている。僕の持っている中でもかなり上位にランクされるマグネットだ。しかし、新型コロナウイルスによってレストランも休業状態となり、カナダ国内でのポテト消費が落ち込んでいるそうだ。たしかにPEIに限らず、カナダで食事をすると「絶対に1人じゃ食べきれないでしょ」というぐらい大量のフライドポテトが付け合わせとして出てくる。あれがなくなってしまうのだ、ポテト消費量が激減するのは当然と言えるだろう。

旅することの意味とは、単においしいものが食べられるとか、雄大な景色を見られるとか、「映える」写真をSNSにあげられるとか、そんなことだけではないと僕は思っている。その土地を訪れ、そこで暮らす人たちのことを知り、二度と会えないかもしれないけれど、なにかその土地が気になるようになる、その土地と「つながる」ことこそ、旅することの意味だと勝手に思い込んでいる。例えばどこかで地震が起きたりすれば、「被害はなかっただろうか」「誰か怪我をしていないだろうか」などと気になってしまう、そんな「つながり」だ。PEIが変わらず元のままであってほしい。それほどに僕はPEIが大好きなのだ。

ダブル・ダブルは辞書にも載っている

 

しあわせ写真

アンの家を再現した「グリーン・ゲイブルズ・ハウス」

プリンスエドワード島には「赤毛のアン」が暮らした緑の屋根の家を再現した「グリーン・ゲイブルズ・ハウス」があって、日本からやってきたアンのファンらを楽しませている。