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ダブル・ダブルは辞書にも載っている

カナダ全土

少しでもカナダに関係している人なら、誰もが「ティム・ホートンズ」を知っているはずだ。カナダ全土どこに行っても見かけるドーナツチェーン店、それがティム・ホートンズだ。知らない人が聞けば「なにを大げさな」と思うに違いない。しかし、カナダの至るところにある、という言い方はけっこう正確なのだ。その圧倒的なシェアと存在感の前では、マクドナルドですらかすんでしまうほど。カナダ人はティムズとかティミーズと呼んでこのドーナツチェーン店を愛しまくっている。

朝はドライブスルーに長い行列ができるし、中をのぞけば近所のご高齢の方々だろう、コーヒーを手に延々とおしゃべりをして過ごしておられる。街中ではかなりの確率でティムズのコーヒーカップを手にした人を見ることができる。ただし言っておくが、ティムズのコーヒーやドーナツが特段おいしいわけではないと思う。失礼なことをあえて言うが、コーヒーの味は普通、どちらかというと若干薄い気がするし、ドーナツは日本人にはかなり甘いと思う。それでもカナダ人はみんなティムズが大好きなのだ。

中でもカナダ人に愛されているのが「ダブル・ダブル」というコーヒー。ティムズでは客が砂糖やミルクを入れるのではなく、どれだけ入れるかを注文して店員さんが入れてくれる。砂糖を1とかミルクを2とか。そして砂糖2、クリーム2」を入れたコーヒーこそ「ダブル・ダブル」と呼ばれ、この飲み方を愛しているカナダ人はかなり多い。写真の通りカナダの辞書には「double-double」が載っていることからも、その愛されっぷりは容易に想像できるはずだ。

ティム・ホートンズは1964年、アイスホッケー選手だったティム・ホートンさんが創業した。その事実は知っていたが、ある時、店内でティム・ホートンさんを描いた絵が飾ってあるのを見て「これは撮らねば」と思ってシャッターを切ったのがこの写真だ。こんな写真を見つけたものの、今は通常の営業はしていないんだろうなと思うと悲しくなってくる。日本に伝わってくるニュースを見ると、医療関係者にコーヒーを提供したりしているようで、ティムズには頑張ってほしいと勝手に思っている。またカナダで若干薄いあのコーヒーを飲みたい。「ダブル・ダブル」を頼むかどうかは、迷うところではあるけれど。

カナダはフルーツ王国なのだ

 

しあわせ写真

ティム・ホートンズのコーヒー

カナダ人が愛してやまないティム・ホートンズ。時間がない時、ティムズがあってくれて助けられることがしばしばある。