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きっとまたカナダに行ける

ニューファンドランド島

自由に移動できなくなるなんてことが起きるとは想像すらしていなかった。自由に旅ができることなど当たり前だと思っていた。例えばカナダ最東端の島、ニューファンドランド島で行われている「スクリーチ・イン」という遊び。COD(コッド)と呼ばれるタラとキスをするという、なかなか人によって好き嫌いが分かれるであろうこんな遊びも、しばらくはできそうもない。まあ、できなくても一向に構わない、という人が大半だろうとは思うけれど。

問題の本質は、自由に旅ができなくなっているけれど、きっと必ず「日常」が取り戻され、カナダにだってどこにだって行けるようになるということ。だから今は、「日常」を取り戻せたらどこに行こう、あそこに行きたい、あれはやってなかった、と楽しみに待つことが大事なのだ。

取材で訪れたニューファンドランドは本当に楽しかった。僕はすっかりCODにはまってしまい、CODを調べ尽くし、驚き、喜び、講演し、原稿に書いた。とは言っても遠い島だし、本音では「もう行けないだろうな」と思っていた。けれど本当に行けないとなると、また無性に行きたくなる。あのパフィンという鳥もまた見てみたい。

とにかく、今考えるべきことは、「きっとまたカナダに行ける」ということだ。行けないはずはないのだ。むしろ、いろいろ計画を立てたりするのにちょうどいい時間ができたと思うことにしたい。そうでも思わないとやってられない。「きっとまたカナダに行ける」。それはもう、間違いのないことなのだ。

「withコロナ」とイヌイットの長老

 

 

しあわせ写真

なつかしの「スクリーチ・イン」

ニューファンドランド島では、CODとキスをするという、かなり好みの分かれそうな遊びがある。