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カナダはフルーツ王国なのだ

BC州・オカナガン峡谷

最近になって、カナダは「フルーツ王国」なのだ、と確信するようになった。その理由はともかく、これからもっとカナダのフルーツを取材したいと思って矢先に身動きがとれない状態になってしまった。もちろんカナダは北の方に位置しているから、フルーツと言ってもオレンジなどの柑橘系ではなく、リンゴとか桃とかベリー類が中心だ。中でも僕は「ベリー」に関心を持っていて、例えばいつか、カナダで繰り広げられているクランベリーの収穫風景を見てみたいと念願している。クランベリーが真っ赤に実ったら畑を水で満たして池のようにし、水面に浮いた実を集めて収穫するのだ。

もちろん、こうした生のフルーツも大好きなのだが、ブリティッシュコロンビア州のオカナガン峡谷にある「サマーランド・スーツ」というお店でフルーツのお菓子に出会って以来、僕はこちらの方も気になって仕方がないのだ。例えばこれは、なんの変哲もないフルーツゼリーに見えるけれど、混じりっけが全くなくて、とにかくすぐ近くで収穫したフルーツをそのままゼリーにしました、という感じの味なのだ。

サマーランドスイーツのお店が初めて作ったお菓子こそ、このフルーツゼリーなのだそうだ。ほかにも、このページの1番上の写真、フルーツ・レザーというお菓子も押さえておきたい。ペースト状にしたフルーツを平らなシートのようにして乾燥させたお菓子で、見た目は確かに「レザー=皮革」みたいなのだが、噛みしめるほどにリンゴやストロベリーの新鮮な香りが鼻と口いっぱいに広がってくる。こんなにおいしいのだから、「レザー」ではなく、もっといい名前をこの僕がつけてやらなくては、などと密かに思っている。

こちらはストロベリーとかブルーベリーとか、いろんなベリー類がチョコレートでコーティングされている。中に入っている実の大きさによってチョコレートの「つぶ」の大きさが違うのも素朴でいい。「ベリー類」というと、「赤毛のアン」に出てくる「いちご水」が実はラズベリーだったり、カナダで生まれた携帯端末の名前が「ブラックベリー」だったり、先住民はいろいろなベリーを食べていたそうだし、とにかくカナダとベリーは深いつながりがある。いずれ「カナダフルーツ王国」というマニアックな原稿を書ける日が来ることを僕は念願している。

僕はまだユーコンに行ってない

 

しあわせ写真

フルーツ・レザー

「フルーツ・レザー」はヨーロッパなどでは伝統的に作られてきたお菓子だそうだ。昔は、傷みかけたフルーツを保存が効くようこうしてお菓子にしたのだろう。